子どもの成長の中でも「乳歯の生え変わり」は大きな節目のひとつです。しかし、いざその時期になると「本当にこの順番で合っているの?」「なかなか抜けないけど大丈夫?」と心配になる親御さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、実際の体験談を交えながら、乳歯の生え変わりスケジュールやよくあるトラブル、そしてその対処法について詳しく解説します。
乳歯の生え変わりスケジュール
乳歯が生える時期と順番
乳歯は生後6ヶ月ごろから下の前歯(乳中切歯)を皮切りに生え始め、2歳半~3歳頃までに上下左右合わせて20本が生えそろいます。順番には個人差がありますが、一般的な流れは以下の通りです。
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6ヶ月頃:下の前歯が生える
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9ヶ月頃:上の前歯が生える
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1歳頃:上下の2番目の前歯(側切歯)が生える
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1歳半頃:奥歯(第1乳臼歯)が生える
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2歳頃:犬歯が生える
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2歳半~3歳頃:一番奥の乳歯(第2乳臼歯)が生えそろう6
永久歯への生え変わり時期と順番
乳歯が抜けて永久歯に生え変わるのは、6歳ごろから始まります。主なスケジュールは以下の通りです。
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6歳頃:下の前歯が抜け、永久歯が生える。同時期に「6歳臼歯」と呼ばれる第一大臼歯も生えてくる
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7歳頃:上の前歯が生え変わる
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8歳頃:上下の側切歯が生え変わる
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9~10歳頃:犬歯や第一小臼歯が生え変わる
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11~12歳頃:第二小臼歯や第二大臼歯が生え、永久歯列がほぼ完成
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17~21歳頃:親知らずが生える場合もある
※生え変わりの時期や順番には個人差が大きく、1~2年のズレは珍しくありません。
乳歯の生え変わりでよくあるトラブル
乳歯がなかなか抜けない
【体験談】
私の息子の場合、上の前歯の乳歯が全くグラグラせず、後ろから永久歯が斜めに生えてきてしまいました。「そのうち抜けるだろう」と様子を見ていましたが、永久歯はどんどん斜めに成長。歯科医院で診てもらうと、乳歯の根が長く残っていて、自然には抜けにくい状態でした。結局、抜歯してもらい、永久歯はゆっくり正しい位置に戻りました3。
【対処法】
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乳歯がグラグラしている場合は、無理に抜かず自然に任せるのが基本
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2週間以上抜けない、痛みや腫れを伴う場合は歯科医院へ相談
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永久歯が斜めに生えてきた場合や、乳歯がしっかり残っている場合も早めの受診が安心
永久歯が生えてこない
乳歯が抜けたのに、なかなか永久歯が生えてこないこともあります。ほとんどは様子を見ていれば解決しますが、半年以上経っても生えてこない場合は、先天的に永久歯が無いケースや、歯茎の中に過剰歯がある場合もあるため、歯科医院でレントゲン検査を受けましょう。
乳歯の内側から永久歯が生えてきた
主に下の前歯でよく見られる現象です。乳歯が抜ける前に永久歯が生えてくると、歯並びが悪くなる恐れがあります。乳歯がグラグラしていれば様子見でも大丈夫ですが、しっかり残っている場合は抜歯が必要なこともあります。
すきっ歯になる
生え変わりの時期に歯と歯の間に隙間ができることがありますが、これは永久歯が生えるスペース確保のためであり、ほとんどの場合問題ありません。永久歯が生えそろうにつれて隙間も自然に埋まっていきます。
虫歯の乳歯はどうする?
生え変わり時期に虫歯があっても、痛みがなければ自然に抜けるのを待つことが多いです。ただし、隣の歯に虫歯が広がる恐れがあるため、歯科医院で確認してもらいましょう。
乳歯の生え変わり時期のケアと注意点
グラグラした乳歯のケア
抜けた後のケア
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出血があればガーゼやコットンを噛んで止血
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抜けた部分はデリケートなので、数日は固いものや刺激物を避ける
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歯磨きは優しく行い、口の中を清潔に保つ
トラブル予防と早期発見のポイント
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歯の生え変わりには個人差があるため、周囲と比べて焦らない
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1年以上遅れている、明らかに異常がある場合は歯科医院でレントゲン検査を受ける
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指しゃぶりや爪噛みなどの口腔習癖は、歯並びに影響するため早めに改善する2
【体験談】我が家の生え変わりトラブル
私の娘は、下の前歯が6歳になっても全くグラグラせず、周りの子がどんどん生え変わる中でとても心配しました。歯科医院でレントゲンを撮ってもらったところ、永久歯はしっかり準備されているとのこと。「個人差が大きいので、もう少し様子を見ましょう」と言われ、半年後に無事抜けました。
また、友人の息子さんは、乳歯が抜けた後なかなか永久歯が生えてこず、半年以上経っても変化がありませんでした。歯科医院で調べてもらうと、歯茎の中に過剰歯があり、それが障害になっていたそうです。過剰歯を抜いてもらった後、永久歯が無事生えてきました。
まとめ:親子で安心して生え変わりを見守るために
乳歯の生え変わりは、子どもにとっても親にとってもドキドキのイベントです。スケジュールや順番には大きな個人差があるため、焦らず見守ることが大切です。もしも気になるトラブルや不安があれば、早めに歯科医院で相談しましょう。
親としてできることは、日々のケアと子どもの不安に寄り添うこと。体験談を通じて、少しでも皆さんの不安が解消され、安心してお子さんの成長を見守れるよう願っています。
(この記事は実際の体験談と最新の歯科情報をもとに執筆しています。お子さんの歯の生え変わりで気になることがあれば、必ず歯科医師にご相談ください。)
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