- はじめに
- 舌の発達段階を知ろう
- 離乳期から幼児期までの舌の動きの変化
- 舌の発達と発音・コミュニケーション
- 【体験談】我が家の「舌の発達」リアルストーリー
- 体験談1:離乳食の時期に気づいた「舌の動きの個性」
- 体験談2:発音の悩みと家庭でのトレーニング
- 体験談3:滑舌トレーニングで親子の絆が深まった
- 舌の動きが発達しないときのサインと注意点
- 家庭でできる!舌のトレーニング方法
- 基本の舌トレーニング
- 発音・滑舌向上のための遊び
- 【体験談】トレーニングの効果を実感した瞬間
- 体験談4:ベロ回し体操で顔のたるみ&滑舌改善
- 体験談5:いびき対策で始めた舌トレーニング
- 舌トレーニングの科学的根拠
- トレーニングを続けるコツと注意点
- 継続のコツ
- 注意点
- 【まとめ】舌の動きは成長のバロメーター!家庭でできるサポートを
- よくある質問(Q&A)
- 参考・監修
はじめに
「うちの子、滑舌が悪い気がする」「発音がはっきりしないのは舌のせい?」——子育て中にこんな悩みを持つ方は少なくありません。実は、舌の動きは発達段階によって大きく変化し、日常のちょっとしたトレーニングで驚くほど成長します。
本記事では、実際の体験談を交えながら、舌の発達段階と家庭でできるトレーニング法を徹底解説します。
舌の発達段階を知ろう
離乳期から幼児期までの舌の動きの変化
離乳初期(生後6か月頃)
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主に「吸啜(きゅうてつ)」という動きが中心。舌を上下に動かして母乳やミルクを吸います。
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この時期は舌を前に突き出したまま、乳首をはさみながら飲み込む「乳児嚥下」が特徴的です。
離乳中期(生後8か月頃〜)
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舌で食べ物を押しつぶし、喉へ送り込む動きが発達します。
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プリンや豆腐など、舌でつぶせる硬さの食材が適しています。
離乳後期(生後10か月頃〜)
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舌と歯茎で食べ物をつぶし、まとめて飲み込む力がついてきます。
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バナナや煮込みハンバーグなど、まとまりやすい食材が推奨されます。
離乳完了期(1歳半〜3歳)
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舌の動きがより複雑になり、奥歯ですりつぶす・コップやストローで飲む・食具を使うなど、さまざまな動きができるようになります。
舌の発達と発音・コミュニケーション
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舌の動きが未熟だと、「サ行」「タ行」など特定の音が出しづらくなり、発音障害につながることもあります。
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舌の動きが極端に少ない、または過剰な場合は、発達障害や口腔機能の発達遅延と関連することもあるため、注意深く観察しましょう。
【体験談】我が家の「舌の発達」リアルストーリー
体験談1:離乳食の時期に気づいた「舌の動きの個性」
「長男は離乳食を始めた頃、なかなか食べ物を飲み込めず、舌で押し出してばかり。保健師さんに相談したところ、“舌の動きがまだ未熟で、これから発達していくので焦らなくて大丈夫”とアドバイスされました。舌を上下に動かす練習を意識したら、2週間ほどでスムーズに飲み込めるようになりました。」
体験談2:発音の悩みと家庭でのトレーニング
「小学校に入る頃、娘の“サ行”の発音が気になりました。言語聴覚士の先生に相談し、舌の上下運動や左右運動のトレーニングを毎日10分ずつ続けたところ、半年後にははっきり発音できるように。娘自身も“話すのが楽しくなった!”と自信を持てるようになりました。」
体験談3:滑舌トレーニングで親子の絆が深まった
「息子は幼稚園で“カ行”が苦手。家で一緒に鏡を見ながら舌を出したり、歌やリズム遊びで発音練習をしたりしました。最初は恥ずかしがっていましたが、毎日続けているうちに“今日はうまくできた!”と自分から報告してくれるように。親子で楽しみながら練習できたのが良かったです。」
舌の動きが発達しないときのサインと注意点
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発達の遅れや口の筋力不足、聴覚の問題、歯並びや口腔構造の問題、心理的な要因などが滑舌の悪さにつながることがあります。
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特定の音が出しづらい、舌を極端に出す・動かさないなどの傾向が見られたら、専門家に相談することも検討しましょう。
家庭でできる!舌のトレーニング方法
基本の舌トレーニング
1. 舌の上下運動
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舌を上の歯の裏(スポットと呼ばれます)に当てて、その後下の歯の裏に当てる動作を繰り返す。
2. 舌の左右運動
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舌を口の右側に持っていき、右の頬に触れた後、左側に移動して左の頬に触れる。
3. 舌の回転運動(ベロ回し体操)
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唇を閉じて、上下の歯の外側に沿って舌をぐるりと大きく回す。時計回り・反時計回りにそれぞれ5〜20回ずつ。
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1日3回、毎食後に行うのが効果的。
4. 舌出し・舌押し運動
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舌をできるだけ前に出して5秒キープ、次に舌で上顎や頬を押す運動もおすすめ。
発音・滑舌向上のための遊び
1. 鏡を使った発音練習
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子どもが自分の口の動きを確認しながら発音できるので、正しい口の形を覚えやすい。
2. 音節ごとの反復練習
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「サ」「カ」「ナ」など難しい音を繰り返し発音し、特定の音に慣れさせる。
3. 歌やリズム遊び
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リズムに合わせて言葉を発音し、楽しく口の動きを訓練。
4. リップロール
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口を閉じて息を吐き、唇を震わせて「ブッブー」と音を出す。唇や頬の筋肉も鍛えられる。
【体験談】トレーニングの効果を実感した瞬間
体験談4:ベロ回し体操で顔のたるみ&滑舌改善
「40代になってから顔のたるみと滑舌の悪さが気になり、ベロ回し体操を始めました。最初は5回でもきつかったですが、2週間続けると舌の力がついて、滑舌も明らかに改善。鏡を見るのが楽しくなりました。今では家族みんなで毎食後にやっています。」
体験談5:いびき対策で始めた舌トレーニング
「夫のいびきがひどく、調べてみたら舌の筋力低下が原因の一つと知りました。舌を上顎に押し付けるトレーニングを2ヶ月続けたところ、いびきがかなり軽減。本人も“朝の目覚めが良くなった”と喜んでいます。」
舌トレーニングの科学的根拠
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舌トレーニングは、筋力や柔軟性を向上させ、発音・嚥下・咀嚼・呼吸・顔のたるみ改善など多方面に効果が認められています。
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8週間の舌圧抵抗トレーニングで、舌の前側・奥側ともに筋力が明らかに増加したという研究もあります。
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ベロ回し体操は、舌圧や口唇閉鎖力の向上、唾液分泌の促進、鼻呼吸への改善、いびきや睡眠時無呼吸症候群の症状軽減など、健康・美容両面で効果が期待できます。
トレーニングを続けるコツと注意点
継続のコツ
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毎日少しずつ、無理のない範囲で続けることが大切です。
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楽しい雰囲気で、親子一緒に取り組むとモチベーションが上がります。
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できた時はしっかり褒めてあげて、自信を持たせましょう。
注意点
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無理に力を入れすぎたり、痛みを感じる場合は中止しましょう。
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発達や発音に強い不安がある場合は、言語聴覚士や小児歯科医など専門家に相談してください。
【まとめ】舌の動きは成長のバロメーター!家庭でできるサポートを
舌の動きは、子どもの発達やコミュニケーション、健康に大きく関わっています。家庭でできる簡単なトレーニングや遊びを取り入れることで、滑舌や発音、さらには顔のたるみや健康面にも良い変化が現れます。
実際に多くの家庭で「できなかったことができるようになった」「自信を持てるようになった」という声が聞かれています。日々の成長を見守りながら、温かくサポートしていきましょう。
あなたの家庭でも、今日から舌トレーニングを始めてみませんか?
よくある質問(Q&A)
Q. どのくらいで効果が出ますか?
A. 個人差はありますが、2週間〜1ヶ月ほどで「発音がはっきりした」「食べこぼしが減った」などの変化を感じる方が多いです。
Q. 何歳から始めても大丈夫?
A. 離乳後期から大人まで、年齢を問わず効果があります。お子さんの発達段階に合わせて、無理なく始めましょう。
Q. トレーニングが難しい場合は?
A. 楽しい遊びや歌、鏡を使った練習など、子どもが飽きずに続けられる工夫をしましょう。できない時は焦らず、できた時にしっかり褒めてあげてください。
参考・監修
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日本歯科大学名誉教授 小出馨先生
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発達支援スクール コペルプラス 有元真紀代表講師
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長野県保育連盟 永井先生
この記事が、子どもの成長を見守るご家庭の一助となれば幸いです。
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