子どもの「お口ぽかん」はサイン?親ができる口呼吸チェックと改善法【家庭でできる簡単トレーニング】

舌・あご・口腔機能の発達

気がつくとお子さんのお口がポカンと開いている―そんな様子を見たことはありませんか?

実はそれ「かわいい仕草」ではなく、口呼吸のクセが始まっているサインかもしれません。

小児歯科では、口呼吸が原因で歯並びの乱れや姿勢の崩れ、顔面の成長にも大きく関わってきます。さらには風邪をひきやすくなるケースも報告されています。

私も最初は「子どもの口が開いているくらい、大したことないかな」と思っていました。でも意識して鼻呼吸を促すように、毎日根気強く取り組んだところ、以前は子どもが夜にいびきをかいて心配なこともありましたが、朝の目覚めがよくなったり、日中の集中力がよくなったりと効果を実感することが増えました。

「たまたまかな?」と思っても、実は習慣的な口呼吸が始まっているサインかもしれません。
口呼吸は、見た目だけでなく、歯並び・姿勢・免疫力にも深く関わっています。

口育(こういく)は毎日の積み重ねが大切です。

小さな気づきが、お子さんの将来の健康や笑顔を守る第一歩になります。

この記事では、家庭で簡単にできる「口呼吸チェックリスト」と、「今日からできる改善方法」をわかりやすく紹介します🌿


お口ぽかんチェックリスト(お子さんを観察してみましょう)

おうちでチェック!子どもの口呼吸サイン

次のような項目に、いくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

  • いつもお口がぽかんと少し開いている
  • 朝起きたときに、口や喉がカラカラに乾いている
  • 鼻をすする・鼻づまりが多い
  • 寝るときや遊んでいるときに「いびき」や「寝息」が気になる
  • 食事中、口を開けたまま音をたてて噛むことが多い
  • 前歯が少し出てきたように見える
  • 背中が丸まり、猫背のような姿勢になりやすい
  • 「サ行」「タ行」の発音が少し不明瞭
  • 口を閉じると妙に苦しそうな表情になる

👉 3つ以上当てはまる場合は、口呼吸の習慣がついている可能性があります。

特に「口がいつも開いている」+「猫背」はセットでみられることが多いので、まずは日常的に観察してみましょう。


子どもが口呼吸になってしまう主な原因

最近ではマスク生活の長期化や柔らかい食事の増加、スマホやゲームの長時間の利用や低年齢化など、現代の生活習慣が「口呼吸の子」を増やしているといわれています。

以前に比べて外遊びの時間が減り、口や舌の筋肉を使う機会も少なくなりました、こうした小さな積み重ねが知らないうちに「お口ぽかん」につながっています。

口呼吸は単なるクセではなく、複数の生活習慣や身体の特徴が重なって生じます。主な原因として次の3点が考えられます。

鼻づまり(アレルギーや花粉症)

花粉症やアレルギー性鼻炎があると、鼻呼吸がしづらくなり、口から息をすることが増えます。鼻水がでたり、鼻が詰まっている時は早めに耳鼻科に受診して鼻で呼吸できるようにしてあげましょう。

舌や唇の筋肉の弱さ

離乳食から柔らかい食事が多かったり、舌・口唇の正常な動きを獲得できないと、舌や口唇の筋肉が十分に発達しづらくなります。離乳食の進め方やあげ方を見直してみるのもいいですね。

姿勢の崩れ

スマホやゲーム姿勢でうつむく姿勢が続くと、頭が前に出てしまい、下顎が下がり
自然と口が開きやすくなります。

私の息子も以前はゲーム中に前のめりになって呼吸が浅くなっていました。少し意識して姿勢を整えるように声掛けをしたところ、口が自然に閉じられるようになったのを覚えています。


おうちでできる口呼吸対策

 鼻呼吸チェック

寝る前にティッシュを鼻の下に当てて、軽く息をしてみましょう。
ティッシュが軽くふわっと動けば、OK!

動かない場合は鼻づまりの可能性があるため、耳鼻科も検討しましょう。

 お口閉じる練習

鏡の前で「むー」と言いながら、唇を軽く閉じて5秒間キープ。

力を入れすぎないのがコツで、1日3セットが目安です。

我が家では、寝る前の「おやすみむータイム」として親子で取り組んでいました。

食事中にも「お口閉じてもぐもぐね」と声をかけるだけでも意識は変わります。

ゴム風船遊びなども唇や頬の筋力を使いとてもいい遊びです。遊びながら口の筋力をアップできるのでおススメです。兄弟や家族でゲーム感覚にすると子どもも嫌がらずに続けられます。

 舌のストレッチ

舌先を上の前歯の裏に❛ぴたっ❜とつけて5秒キープ。

1日数回行うと、舌が上あごにつく感覚が自然とつかめてきます。

あっかんべーなど、舌を思い切り出したりするのもとても楽しいです。楽しみながら舌の筋力をアップしていきましょう。

姿勢を見直す

イスに深く座るだけで、背筋が自然にまっすぐになり口が閉じやすくなります。

また食事の時は姿勢も気にしながら、両足がしっかり固定されていることが大切です。床に両足がつかない時は足台などを利用して、両足がぶらぶらしていないことも大切です。

スマホやゲーム時にも「背中ピン!」を意識してみましょう。


🦷まとめ

気づいた今が改善のチャンス!

口呼吸は放置すると歯並びや発音だけでなく、集中力の低下や風邪の頻発にも関係すると言われています。
ですが、家庭での小さな工夫で十分改善が可能です。毎日コツコツ取り組むことがお口ぽかんの改善につながります。まずは2週間を目標に取り組んでみましょう。3か月続けば習慣にきっとなるはずです。

「鼻で息をする練習」を親子でいっしょに意識すれば、お子さんのお口だけでなく、姿勢や身体の成長にも良い変化が見られるはずです。

今日からできることを、ぜひ家族で取り入れてみてください。🌼


 

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