噛む力で未来が変わる!「あごの成長を促す遊び&生活習慣ベスト10」

舌・あご・口腔機能の発達

はじめに

近年、子どものあごが小さくなり、歯並びや健康への影響が心配されています。実際、私の周囲でも「子どもの歯並びが気になる」「あごが細くて心配」といった声をよく耳にします。

我が家の末っ子の娘は3歳児健診の時に「あごが小さくて、歯並びが悪くなる恐れがあります」と言われました。3人の子どもで初めて言われたので、とても戸惑いました。我が家で色々取り組んでいきました。

この記事では、我が家や周囲の体験談を交えながら、あごの成長に役立つ遊びや生活習慣を10個厳選してご紹介します。実践しやすい工夫や、実際の変化を感じたエピソードもたっぷり盛り込みました。

ぜひご家庭で取り入れて、お子さんの健やかな成長をサポートしてください。

あごの成長が注目される理由

現代の子どもはなぜあごが小さい?

食生活の変化により、柔らかい食べ物が増えたことが大きな原因です。かむ回数が減ることで、あごの骨や筋肉が十分に発達しにくくなっています。

我が家の末娘は外遊びよりも、室内で遊ぶことの方が好きでした。まさかそれがあごが細くなることにも影響しているとは思いませんでした。骨の成長は骨に刺激を与えることで大きくなります。あごの骨が成長しなければ当然歯並びも悪くなります。

あごが成長しないと起こること

娘が3歳児健診であごが小さいと結果を言われた時、歯医者さんの先生にあごが細いと、将来どうなりますか?と聞きました。「あごが小さいままだと、永久歯が生えきらないので、歯並びが悪くなります。歯並びが悪いと虫歯や歯周病になりやすかったり、あごが成長しないと呼吸しづらかったり、脳・身体の成長に大きな影響がでやすくなります。」と言われました。あごが成長しないだけで身体の成長に影響を及ぼすのだとびっくりしました。

わが家のあご育てチャレンジ

娘の3歳児歯科健診で「かむ力が弱い」と指摘されたので、永久歯が生え変わるまであごが成長するようにしたい!と思いました。

そこで、家族で「よく噛む」をテーマに生活を見直すことに。遊びや工夫を取り入れるうちに、噛むことが楽しくなったとのことでした。

翌年の歯科健診で「しっかり噛めている」と言われたとのことでした。

あごの成長を促す遊び&生活習慣ベスト10

よく噛む和食中心の食事

私の実家でよく出る「きんぴらごぼう」や「ひじきの煮物」を食べると、自然と噛む回数が増えました。息子も「おばあちゃんのご飯はおいしいし、よく噛むからお腹いっぱいになる」とおいしそうに食べていました。

家でもよく噛む食材やメニューを作ることにしました。スティック野菜や大きめにカットしたブロッコリーや、骨付きの鶏肉をかぶりついたり、とうもろこしやシャキシャキの食感のあるもやし、こんにゃく・海藻などよく噛んで食べることで毎日少しずつコツコツあごの成長のために工夫しました。

噛みごたえのあるおやつを取り入れる

我が家で人気のおやつは市販のお菓子を減らして、干し芋やナッツ、かたやきせんべいをおやつに。最初は「固い」と言っていましたが、慣れると「これが好き!」とリクエストされるようになりました。

ナッツなどはのどに詰まらせないように目を離さないで食べるのを見守りましょう。

食事中はテレビやスマホを消して「食べること」に集中

以前は我が家は食事中にテレビをつけていましたが、「今日はテレビを消してみよう」と提案。最初は落ち着かなかったものの、家族で「どんな味?」「どのくらい噛んだ?」と話すことで、自然と噛む回数が増えました。噛むことに集中したり、意識することで何気なく飲み込むのではなく噛むことに意識をむけました。

早寝早起き&規則正しい生活リズム

休日の朝寝坊をやめて、毎日同じ時間に起きるようにしたら、朝ごはんをしっかり食べる習慣がつきました。朝から食欲があると、自然とよく噛んで食べるように。

毎日外遊び・自然の中で体を動かす

雨の日以外は必ず外遊び。特に縄跳びや鉄棒は、全身の筋力アップに効果的。息子は「外で遊ぶとお腹がすいて、ご飯がもっとおいしい!」とよく言ってました。

雨の日は自宅に小さい室内用トランポリンを購入し、ひたすらジャンプをしていました。子どもはトランポリンが大好きでした。大きくジャンプしたり、しゃがんでジャンプしたり全身を使って遊んでいました。

姿勢を正して食事をする

我が家の長男は身体が大きかったので、乳児用の食事用いすからサイズアウトして、大人用のダイニングチェアに座って食事をするようになってから、食欲があまりなくなったことがありました。保育園の先生に相談したところ、足がしっかり床についていないで、足がぶらぶらすると、食事に集中できないことがありますと教えてくれました。そこで牛乳パックを何個か組み合わせて、足台を作って椅子から足がぶらぶらしないようにしました。するとしっかり噛んでごっくんするもりもり食べる以前の食欲に戻りました。食事の姿勢や足の位置で食欲が変わるなんて!とびっくりしたのを覚えています。

奥歯を意識して使うトレーニング

我が家ではよく噛むように大根や人参を大小さまざまな大きさで煮ました。それを「今日は右で10回、左で10回噛んでみよう」とゲーム感覚で取り組みました。大きいと何回も噛まないと飲み込めず、小さい食材は細かく噛まないと小さくできません。このように大きさの違う食材で口の感覚を発達させていきました。

噛む遊びを日常に取り入れる

我が家は家族でドライブの時は「誰が一番大きな風船を作れるか競争しよう!」と家族で風船ガムチャレンジ。口の筋肉が鍛えられ、みんなで大笑い。渋滞や長距離で車に飽きてしまっても風船ガムをしばらく楽しむと口を動かすのでそのあと静かに寝てしまうこともありました。

スルメや昆布などもしゃぶって柔らかくしたあと、しっかり噛んで「おやつタイム」に取り入れています。

嫌いな食べ物も一口チャレンジ

子ども達が好き嫌いのあった時期にはゲーム感覚で多種類の食材を食べていました。嫌いな野菜も「一口だけチャレンジしよう」と声かけ。家族で「今日は何に挑戦する?」と話し合いながら、作っているときから子ども達と相談して、ピーマンやレタス、セロリなど少しずつ食べられるものが増えました。一緒に買い物したり、食材を調理したりすると子どもも食材に興味を持ってくれます。

家族みんなで「噛む」を意識する

「今日は何回噛んだ?」と家族で報告し合うのが日課に。子どもだけでなく、私自身や夫もよく噛むことで食べ過ぎ防止や消化の良さを実感しています。また朝食をよく噛んで食べると一日すっきりスタートできています。

【コラム】噛むことがもたらす意外な効果

  • 唾液の分泌が増えて虫歯予防に

  • 脳が活性化し、集中力や記憶力アップ

  • 満腹感が得られ、食べ過ぎ防止にも

よくある質問と専門家のアドバイス

Q. 「噛むこと」だけであごは大きくなりますか?

A. あごの成長には遺伝や全身の発育も関係しますが、咀しゃくをしっかり行うことで骨や筋肉は刺激され、成長が促されます。特に幼児期は「よく噛む」習慣をつけることが大切です。

Q. うちの子は食事中によくしゃべってしまいます…

A. 会話も大切ですが、「食べ物を口に入れたらよく噛む」「飲み込んでから話す」など、ルールを決めてみましょう。食後にゆっくり話す時間を作るのもおすすめです。

【まとめ】今日からできる!あご育て実践のコツ

  1. 食事は「よく噛む」ことを家族で意識

  2. 硬い食材や和食を積極的に取り入れる

  3. 外遊びや姿勢にも気を配る

  4. 遊びやおやつも「噛む」工夫を

  5. 継続するために家族みんなで取り組む

【あとがき】わが家の変化とこれから

わが家では、これらの習慣を続けることで、子どもたちの歯並びや噛む力だけでなく、食事の時間がより楽しいものになりました。最初は意識しないとできなかったことも、今では自然にできるようになっています。あごの成長は一朝一夕ではありませんが、毎日の小さな積み重ねが大きな変化につながります。

さいごに

あごの成長は「よく噛む」ことから始まります。今日からできる小さな習慣が、お子さんの未来を大きく変えるかもしれません。ぜひご家庭で、楽しく実践してみてください!

(この記事は体験談を中心に構成し、専門家の知見や最新の研究も参考にしています。ご家庭の状況に合わせて無理なく取り入れてみてください。)

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